出生率1.20
本日(6月6日)各紙の一面は「出生率1.20」でした。
かなり衝撃的な数字で東京は0.99、大阪は全国平均とほぼ同様の1.19でした。
出生数は72万人。今20歳以上の方々が生まれたときは少なくとも100万人であったようです。
医療福祉施設は人がいて成り立つので、単に経営上人件費を抑えて人を減らすと、その機能を果たせません。当泉尾病院だけではなく。福祉施設においても健全な存続を図るためには人材の確保が必須となります。医療福祉は当然患者さん利用者さんにとって良き施設であることが条件でありますが、今まで以上に働く人に選ばれる施設にならなければなりません。
大阪市の中で見るとこの大正区はやや辺境ではありますが、地方に比べればまだまだ有利です。
今後はますます働く人が辞めずに、また、就職の際に選ばれる施設にならなければなりません。
病院は保険制度で運営されており、また、健全経営(赤字はだめ)を維持しなければならないのですから、やみくもに給料を上げられません。
どうしたらよいでしょう、結局職場での人と人との関係性が良好であることだと思います。
「利他」というのは簡単ではありませんが、職場だけでなく今後私たちが幸せに生きていくためにはどうしても必要なことだと思います。自分を「無知のヴェール」の中に置き、どんな立場の人でも善いと思える状況を、すなわち「公共善」をかなえられる職場にすることがこれからのも目標です。
加速度的に人口が減少しています。
患者さんの数より、より働き手が減少します。
これからはより一層患者さんに優しいだけでなく、職員にも優しい職場を目指します。
私が院長になりもうすぐ7年になりますが、「泉尾はよくなったと」言っていただけることもあるのですが、地域の中核病院としてはまだまだです。
もう一歩前に進めたく皆様のご協力を切にお願いいたします。
大阪府済生会泉尾病院
院長 平居 啓治
済生会泉尾病院は、『救療済生』の済生会精神に基づいて、
患者さんに信頼される質の高い医療を提供します。