後期臨床研修(専攻医)のご案内

後期臨床研修(専攻医)のご案内

当院の後期研修(専攻医)の魅力

当院は内科系領域における専門研修プログラムの基幹施設です。

  • 初期臨床研修制度研修指定病院(基幹型・協力型)でもあります。
  • きわめて稀な疾患を除いて、研修手帳(疾患群項目表)にある13領域、70疾患群の症例を幅広く経験することができます。
  • ケアミックス型の病院なので急性期医療だけでなく、超高齢社会に対応した地域に根ざした医療、病診・病病連携なども経験できます。
  • 近隣(徒歩圏内)に付属の保育所があり、利用が可能です。

基本情報

研修期間 3年間
基幹施設(当院)研修期間 2年間
連携施設研修期間 1年間
採用定員 2名

プログラムの特徴

  1. 本プログラムは、大阪市2次医療圏西部地区の中心的な急性期病院である大阪府済生会泉尾病院を基幹施設として、大阪市2次医療圏西部地区、近隣医療圏および大阪府にある連携施設・特別連携施設とで内科専門研修を経て超高齢社会を迎えた我が国の医療事情を理解し、必要に応じた可塑性のある、地域の実情に合わせた実践的な医療も行えるように訓練されます。研修期間は基幹施設2年間+連携施設・特別連携施設1年間の3年間になります。
  2. 大阪府済生会泉尾病院内科施設群専門研修では、症例をある時点で経験するということだけではなく、主担当医として、入院から退院〈初診・入院~退院・通院〉まで可能な範囲で経時的に、診断・治療の流れを通じて、一人一人の患者の全身状態、社会的背景・療養環境調整をも包括する全人的医療を実践します。そして、個々の患者に最適な医療を提供する計画を立て実行する能力の修得をもって目標への到達とします。
  3. 基幹施設である大阪府済生会泉尾病院は、大阪市2次医療圏西部地区の中心的な急性期病院であるとともに、地域の病診・病病連携の中核であります。一方で、地域に根ざす第一線の病院でもあり、コモンディジーズの経験はもちろん、超高齢社会を反映し複数の病態を持った患者の診療経験もでき、高次病院や地域病院との病病連携や診療所(在宅訪問診療施設などを含む)との病診連携も経験できます。
  4. 基幹施設である大阪府済生会泉尾病院での2年間(専攻医2年修了時)で、「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群のうち、少なくとも通算で 45疾患群、120症例以上を経験し、日本内科学会専攻医登録評価システム(J-OSLER)に登録できます。そして、専攻医2年修了時点で、指導医による形成的な指導を通じて、内科専門医ボードによる評価に合格できる29症例の病歴要約を作成できます。
  5. 大阪府済生会泉尾病院内科研修施設群の各医療機関が地域においてどのような役割を果たしているかを経験するために、専門研修2年目の1年間、立場や地域における役割の異なる医療機関で研修を行うことによって、内科専門医に求められる役割を実践します。
  6. 基幹施設である大阪府済生会泉尾病院での 2年間と連携施設・特別連携施設での1年間(専攻医3年修了時)で、「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群のうち、少なくとも通算で56疾患群、160症例以上を経験し、日本内科学会J-OSLERに登録できます。可能な限り、「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群、200症例以上の経験を目標とします。

内科専攻医研修モデル

卒後 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目
医師国家試験合格 初期臨床研修
2年間

内科専門研修
3年間

4年目以降に病歴提出
研修終了後筆記試験

3年目:基幹施設
4年目:連携施設
5年目:基幹施設

総合内科
消化器内科
循環器内科
呼吸器内科
腎臓内科
糖尿病・内分泌内科
免疫内科

基幹施設である大阪府済生会泉尾病院内科で、専門研修(専攻医)を1年目と3年目に計2年間の専門研修を行います。 専攻医1年目の秋に専攻医の希望・将来像、研修達成度およびメディカルスタッフによる360度評価(内科専門研修評価)などを基に、専門研修(専攻医)2年目の連携施設を調整し決定します。病歴提出を終える専門研修(専攻医)3年目の1年間は、専攻医の希望に応じて自由選択により研修をします。なお、研修達成度によっては Subspecialty 研修も可能です(個々人により異なります)。

豊富な連携施設

専門研修施設群の構成

大阪府済生会泉尾病院内科専門研修施設群は大阪府内の医療機関を中心に兵庫県、奈良県、滋賀県、高知県の医療機関から構成されています。
連携施設においては、内科専攻医の多様な希望・将来性に対応し、地域医療や全人的医療を組み合わせて、急性期医療、慢性期医療および患者の生活に根ざした地域医療を経験できることを目的に、下記の施設で構成しています。地域基幹病院としての役割を担う連携施設においても、大阪府済生会泉尾病院と異なる環境下で、地域の第一線における中核的な医療機関の果たす役割を中心とした診療経験をより深く研修し、地域に根ざした医療、地域包括ケア、在宅医療などを中心とした診療経験を研修します。また、臨床研究や症例報告などの学術活動の素養を積み重ねます。

連携施設

  1. 大阪府済生会中津病院
  2. 大阪府済生会吹田病院
  3. 大阪府済生会千里病院
  4. 大阪府済生会野江病院
  5. 大阪府済生会茨木病院
  6. 大阪府済生会富田林病院
  7. 関西医科大学附属病院
  8. JCHO大和郡山病院
  9. 近江八幡市立総合医療センター
  10. 市立奈良病院
  11. 国立病院機構 大阪刀根山医療センター
  12. 社会医療法人近森会 近森病院

プログラム責任者からメッセージ

指導医からのメッセージ 内科 部長 江口 典孝

当院は、大阪市西部医療圏に属しており、超急性期から回復期・慢性期までをカバーしています。取り分け、所在地である大正区においては地域基幹病院として、コモンディジーズをはじめ様々な疾患と多様な病期・病態の患者を診ることができ、内科全般において総合的な診療能力を養うことができます。

加えて、地域完結型医療を目指す地域包括ケアシステムの中核を担うため、地域との繋がりは極めて強い。在宅医療や地域連携パスを介して開業医や訪問看護師・介護士等の医療・介護従事者との連携を活発に行うことにより、地域医療のあり方と共に患者の経済事情や住環境・家族環境などの社会的背景を踏まえた全人的医療を学ぶ機会が豊富にあります。このように、内科専攻医として幅広い知識と経験を体得できます。

また、多くの内科専攻医はそのまま当院に残りサブスペシャルティの専門医を取得しています。

当院のプログラムにご興味を持たれましたら、是非一度施設見学にお越しください。指導医一同、お待ちしております。

副院長(プログラム統括責任者)
江口 典孝