部長
松下 正人まつした まさと
専門分野 |
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認定資格 |
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ひとこと | 常に最新のガイドラインに準拠しつつも、個々の患者様の病状や社会的事情を勘案した「テーラーメイド」の診療を心がけております。 |
2020年4月1日に赴任し、リウマチ・膠原病専門外来を開設いたしました。
関節リウマチや膠原病を疑う患者様を積極的、専門的に診療いたします。
当該の患者様がおられましたら是非とも御紹介ください。
私は大阪大学卒業後、第三内科に入局し、研修後、博士課程に入学しました。大学ではインターロイキン6(IL-6)の発見者である岸本忠三教授に師事し、研究生活ではサイトカインや免疫細胞のシグナル伝達機構の基礎研究に従事しました。阪大在籍中に第三内科で世界初のインターロイキン6受容体抗体(商品名 アクテムラ)の臨床応用が開始され、臨床医として協力いたしました。その後、遺伝子や分子、細胞や実験動物相手の研究医としての能力に限界を感じるとともに、基礎研究の臨床応用に魅力を感じ、再び臨床医の道を歩むことにしました。この過程で幸運にもアクテムラはもちろん、そのほかのほとんど全ての生物学的製剤の臨床試験(治験)に参加する機会を得ました。新規薬剤は膨大な基礎研究のデータから疾患への治療への可能性(とリスク)が考慮され、慎重な臨床試験を経て初めて市場に出ます。その価値や意義を正確に理解することは実際の診療にあたっても重要です。
また現在は、主要な疾患に対して学会を主導とした「ガイドライン」が作成され、基本的にはガイドラインに則った治療をすることが求められています。
「ガイドライン」を知ることはもちろんですが、薬剤の作用機序や原理、各々の患者さんの状態や合併症、社会的バックグラウンドも含めて考慮・検討し、密に相談したうえでの全人的な診療を心がけてゆきたいと考えております。
何卒よろしくお願いいたします。
当科の診療には、特殊な技能や機器は必要としません。
常に最新の知見をリニューアルしながら、各種の免疫疾患(下記)に対して、最新のガイドラインに準拠しつつも、個々の患者様の生活・人生に寄り添う「全人的な診療」を行うことです。
また、疾患の性質上(全身の臓器に症状がみられる可能性がある)、各診療科(特に呼吸器内科、腎臓内科、整形外科、皮膚科)との連携をスムーズにとりながら診療に当たる必要があります。
21世紀の初頭より、リウマチ膠原病内科の世界には革命的な変化がいくつか起き、現在もなお進行中です。特に関節リウマチの診療に関しては一変しました。2002年には、「慢性関節リウマチ」と呼ばれていた疾患が「関節リウマチ」に呼称変更いたしました。これは2003年の本邦における初めての生物学的製剤である抗TNFα抗体インフリキシマブの認可承認により、関節リウマチの予後が大きく変わることになったからです。すなわち、「決定打のない不治の病」から「早期発見・早期治療をすれば、健康な人と変わらないADLとQOLを保ちうる疾患」と認識されるようになりました。それに伴い、早期発見・早期治療の重要性が見直され、2010年には、関節リウマチの「診断基準(正確には分類基準)」を約30年ぶりに変更しました。インフリキシマブに始まる新薬開発は、日本産(大阪大学産)の生物学的製剤であるトシリズマブ(IL-6受容体抗体)を開発・上梓する過程で、欧米と日本との開発・承認のタイムラグもなくなり、日本は欧米とほぼ同時期に新薬が使用できるようになりました。現在、薬理作用的に3種類の高分子の分子標的薬(抗体製剤など:点滴、皮下注射薬)と1種類の低分子の分子標的薬(JAK阻害剤:内服薬)が最先端で活躍しています。新薬開発のみならず、診療体系も個々の国々の事情を勘案しつつも世界的に統一、体系化され、本邦も2020年に欧米と共通でありつつ日本オリジナルな要素も加えた最新の「ガイドライン」が発表され、2024年には早くも改定が加えられました。
このような流れは、関節リウマチのみならず、全身性エリテマトーデス、乾癬性関節炎、脊椎関節炎、ベーチェット病、血管炎症候群などでも進行中です。
当院は2020年に新たに学会認定施設となり、最先端の治療を地域の患者さんへ届ける責務を負っています。リウマチ、膠原病を疑う患者様がおられましたら、御紹介のほどよろしくお願い申し上げます。
部長
松下 正人まつした まさと
専門分野 |
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認定資格 |
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ひとこと | 常に最新のガイドラインに準拠しつつも、個々の患者様の病状や社会的事情を勘案した「テーラーメイド」の診療を心がけております。 |
非常勤医師
安室 秀樹あむろ ひでき
認定資格 |
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | - | - | 安室 | - | 松下 (予約制) |
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午後 | 松下 (初診・予約制) |
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診療科・部門紹介