肝臓外来

肝臓外来

概要

ご挨拶

肝疾患を取り巻く状況はこの10年で大きく変わりました。肝細胞がん、肝硬変の大半を占めるウイルス性肝炎が占めています。C型肝炎、肝硬変に対して口から飲むだけでウイルスを排除できる薬が開発され100%近い排除率を得られるようになりました。またB型肝炎に対しても肝細胞の中でのウイルス増殖を強力に抑える核酸アナログの改良が続いてきました。しかしウイルスを制御できた方からも肝炎、肝細胞癌の発生は完全に防ぐことはできません。このため定期的なフォローアップが重要です。肝細胞癌の治療としては放射線科と連携してカテーテルによる動脈化学塞栓療法、エコー下に肝臓を穿刺して行なうラジオ波、エタノール注入などの局所療法を行っています。さらに最近では最新の免疫チェックポイント阻害剤を導入して点滴での化学療法が開発され健康な寿命を保つ効果が得られています。とはいえ治療に先立なによりも早期発見が重要です。そのためにも日常の診療が重要です。また近年ではメタボリック症候群の一環としての肝障害も徐々に広がっています。症状の有無を問わず検査で何らかの肝臓への脂肪沈着を指摘される人は半分近くになっています。一方ストレスの高い環境下でアルコール消費量も増え続けています。生活習慣病としての肝障害についても取り組んでいます。

日本肝臓学会専門医制度認定施設

日本肝臓学会専門医5名(うち指導医1名)

外来担当医表

午前 松本
消化器内科